Plastic Model Gallery / ハインケルHe219 ウーフー

He219A-5(A-7)「D5+CL」 W.Nr310189

タミヤ 1/48


タミヤの秀作と言われているHe219 A-7 UHUのキットです
なかなか資料も乏しい機体ですが、世界のタミヤもいろいろと間違えている箇所があり、調べながらの工作はなかなか辛いものがありました
完成すると、1/32単発機以上の大きさで、見栄えのする素晴らしい機体です

<写真左>
コクピットはよく出来ています、エデュアルドの色付きエッチングのシートベルトを追加したぐらいで後は丁寧に塗りわけるだけでとても実感のある仕上がりになります。ちなみにキットではシートベルトがデカールで用意されていますが、後部座席も肩からのシートベルトのデカールになっています。レーダーのスコープをのぞく場合などこれはありえない装備ですので後部座席は腰部分のみのものにしています

<写真右>
シュレーゲ・ムジーク(斜め銃)は本体のみがパーツで用意されています。蓋状になった胴体パネルを開けると見えるようになりますので、ここでは圧搾空気タンクを1/72の爆弾を使ってデッチあげています。また床面みたいになる部分をすこしつくることで、内側の接着面を隠していますが、実際には床面は存在していないようです。

※それぞれ収まった状態は下の写真のようになります

本体は前部に取り付けるオモリの関係でかなりの重量になりますが、主脚は写真左のように複雑なパーツ構成ながら強度も十分確保されているので問題ないようです。
製作する機体は、「D5+CL」のW.Nr310189機です。非常に細かい迷彩の機体でWebを見てもなかなか作例がないので、挑戦してみることにしましたが、この迷彩・・・実はRLM75を全面に吹いた上に蛇行迷彩でRLM76を吹き、まるでRLM75のスポット迷彩のように見える・・・事がわかりました
わかったのではあるのですが、拙宅のエアブラシ・・・なかなか細い線が描けず、また蛇行を一気に仕上げる自信もなかったので、かなり面倒ではありますが蛇行線がつながるようにしてスポット迷彩で塗装する方法をとりました

↑タミヤの誤り2箇所

1)キットの塗装指示ではハーケンクロイツは白ふちつきものが用意されていてそれを使うようになって
  いますが実際RLM75ベースの機体でそれはないでしょう・・・(右の写真のように)

2)最悪の間違い、D5+CLの機体はW.Nr310188ではなくW.Nr310189です!!
  デカール張ってからのんびりと世界の傑作機の写真みて固まりました・・・(−−;)

 
インレタを探し出してなんとか機体番号の間違いを修正、ハーケンクロイツはMe262用のものを大事にしていた
  イーグルカルのデカールから流用・・・そこまで腕試しをするか?タミヤさん・・・

  細かいところでは、実機写真の同機をみるとスピナーにはしろの渦巻き+迷彩がありますが
  これもキットの塗装指示では明記されていません、また胴体横の『CL』の文字はパネルをまたぐように
  もう少し大きな文字にならなければなりません


スピナーの渦巻きはマスキングし迷彩を塗装・・でかなり実機写真に近いと思いますがいかがでしょう?
上面にある自動方向探知装置アンテナは、キットでは透明パーツを内側から塗るように放射状のモールドがあるだけですが、ライオンロアのアンテナ・エッチングパーツにこれようのものがありましたのでメタル着色し取り付けてみました。ヒカリによってキラリと光り、いい感じになりました。
ようやく納得いく仕上がりになりました、以下細部・色々な角度での写真を掲載します
同サイズのフォッケウルフと比べてもかなり大きな機体であることが判ります